今日は弾丸帰省の最終です。
3日間だけの弾丸帰省、実家にいられる時間はざっくり1日半。
娘を連れて何処か観光に行く時間もなく、京都へ帰るために慌ただしく家を後にしました。
お土産屋さんで少しだけお買い物をしたあと、
「何もする時間が無かったね~」なんて娘と言いながら駅に向かって車を走らせていると、
道路に「田平教会」という文字が見えました。
ナビで場所を確認すると、5分もかからず行ける場所。
折角なので少しだけ寄ってみようと行ってみることにしました。
この南田平教会は九州では教会造りで有名な鉄川与助さんの設計・施工により
1918年(大正7年)に建設された教会だそうで、
赤いレンガ造りのその姿はそれはそれはとても美しく、ウットリする造形美でした。
外から見える外観の美しさも然ることながら、
中に入ると、レンガ造りの中にはめこまれたステンドグラスが美しく、
そのステンドグラスはただ見るだけでも美しいのに、
陽が差すと、その美しい絵柄と色が教会の床に映し出され、
言葉では言い表せないその美しさに息を飲みました。
ステンドグラスで描かれた絵は下のようなものです。
赤や青、黄色や緑のステンドグラスが陽射しを受けて
鮮やかでそれでいて優しい光のアートを映し出しておりました。
残念ながら教会の内部は写真撮影が出来ず、その姿をお見せすることが出来ませんが、
私的にはもう一度ゆっくり見に行きたいと思いました。
この田平教会、その当時着任した神父様が建設の準備をし、
鉄川与助さんを棟梁として信徒の労働奉仕と近隣の教会を得て落成したそうですが、
この赤レンガの目地はコンクリートではなく、
信徒たちが食べた貝殻や集めた貝殻を焼き場で燃やして石灰を作り、
赤土と混ぜて目地に使っているとのこと。
手をかけ、時間をかけて作った教会は重厚で歴史を感じる素晴らしいものでした。
実家からそんなに遠くない場所にこんな素敵な教会があったなんて・・・
京都にいながら京都の事を知らない私だけど、
故郷の事も全然知らなかった・・・(汗)
今更だけど、違う目線で住んでいる場所や物事を見渡したら、
きっと、素晴らしい場所や建物、物事に巡り合えるのかもしれませんね。
そう、今更だけど、違う目線で自分が生まれ育った場所や今住んでいる街の
探検をしてみるのも良いかもしれない・・・とつくづく感じた時間でした。