亜鉛めっき鉄筋とは、錆の進行を防ぐ処理が施された鉄筋です。
構造物(門柱・塀・擁壁等)の多くは鉄筋を骨子にして成り立っています。
それに錆が発生すると様々な弊害をもたらします。見えないものなので一般には知られていないですが、錆びない鉄筋は安心・安全のエクステリアを提供するために重要な要素なのです。
図をご覧ください。
図のように、門柱や擁壁・塀などには鉄筋が入っていてそれぞれのブロックをつないで一枚岩にしています。
そうすることで倒れにくい、強度の高い塀を可能にしているのです。
その鉄筋がさびるということは、横からの力にも弱くなりますし、耐震性も低下。最悪倒壊する可能性があります。
塀が簡単に倒れないのは鉄筋があるからなのです。
そのような役割をもつ鉄筋ですが、適切な設計・施工をしていても、常に外気にさらされる過酷な環境にはあらがえないのが現実です。
目に見えない空隙などから通常の鉄筋では20年ほどで錆が発生するといわれています。
シビアなモルタル巻き代など適切な施工も難しく、できたとしてもモルタルの膨張収縮などで小さなひび割れが発生し水分・空気が侵入すれば、20年をたたずして錆が発生することは少なくありません。
①塀の強度(耐震性、倒壊防止力)の低下
②ひびわれ・錆水が流れ出るなど景観の低下
③最終的にコンクリート・モルタルの爆裂を引き起こし損壊
*爆裂の進行の流れ
・ブロックやモルタルのひび割れから水・空気(酸性)が侵入
・モルタル等の持つアルカリ性を中和し酸性優位になっていく
・鉄筋の錆進行
・錆びると鉄筋の体積が2倍以上になり、モルタル、コンクリートが押し出される
・ブロック・塀が損壊
以上のような現象が起きます。
道端で古くなったブロックが割れて鉄筋が露出しているのを見たことがありませんか?
あれは上記のようなコンクリート・モルタルの劣化現象により起こっているのです…
鉄筋の錆が直接的に起因はしていないですが、2018年の大阪北部地震では塀が倒壊し、尊い命が奪われました。
そうした悲しいことが起こらないために、また長期に渡って構造物を維持していくためにも、一般の鉄筋の欠点をカバーする亜鉛めっき鉄筋の取り扱いを開始しました。
以下のような特性により錆からまもり耐久性の高い塀を実現します。
① 錆耐性
亜鉛めっきの腐食速度は1年間で1㎛(マイクロメートル)以下、HDZT-77のめっき膜厚が80㎛以上なので80年以上サビが発生しない
② 塩害耐性
通常の普通鉄筋と比べ、海塩粒子などの塩化物に対して、耐久性倍率が3~4倍向上する
③ 加熱耐性
耐加熱性に優れ皮膜の軟化や炭化がなく、コンクリートの付着低下などを低減する
④ 犠牲防食作用
亜鉛皮膜が欠損して鉄素地が露出しても、その周囲の亜鉛が鉄より先に溶け出し電気化学的に保護する犠牲防食という作用が起き、錆から守る
⑤ 取り扱い
普通鉄筋と同じく、現場への輸送、現場施工中に皮膜を保護する特別な注意を必要としない
鉄筋などの強度面は目に見えないものであり、暮らしの中で目に留まらないものになってくるのでいざ塀が弱っていても気付かないもの。
またブロックは通常時は自重があるため倒れないように見えます。
しかし、いざとなった時にはもうすでに遅いのです…
目に見えないものにもしっかりとした施工をしていきたいとホリーガーデンは考えております。
外構施工で安全・安心のエクステリアを提供し、耐久性を次世代につなぐことを目指すグループです。
弊社はその一員として亜鉛めっき鉄筋を導入しており、
『大切な人たちの未来へ 素敵なお庭づくりにも安心と安全をplus』していく取り組みを行っています。
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