2025.01.07 Tuesday
京都市左京区A様邸 新築外構工事レポート⑧ 雑木風の主庭へ
みなさま、あけましておめでとうございます。
ホリーガーデンのシンです。
昨年もお客様に支えていただき、ご依頼いただき素晴らしい経験を積むことができました。関係者の皆様、とてもとてもお世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願いします。
さて、A様邸完了ブログの続き。
前回、植栽を悩みながらも全体を見ながら少しずつ選択し、進めてまいりました。
いざ植樹!🥳
【施工】
植栽計画の骨格となる高木の運搬・搬入
植栽の搬入です。大きな植栽は機械で吊り上げて搬入していきます。
植樹
土壌の改良
植樹の際、土を改良しておきます。
敷地に土を入れるときは基本まさ土を使うのですが、この土、水に濡れたり雨が降ると粘土みたいになるんです。
ねっちゃねちゃです。靴の裏に嘘みたいに引っ付いてきます(笑)
まさ土も風化環境によって性質が変わるみたいなのですが、当社で扱っているまさ土というか関西圏のまさつちは粘土質になっているみたいです…
そのままでは植栽にとってかなり息苦しい環境になります。😇
排水性が悪いともちろん水たまりになりますし、根も張りづらく、根腐れを起こし葉の色が悪くなる。最悪枯れます。
土壌改良剤はメインとして
①バーク堆肥
②パーライト
というものを入れます。
⇧
黒いやつがバーク
白いやつがパーライト
バーク堆肥
主に木の皮を発酵させたものです。
上記のような粘土状の土のことを単粒構造の土と言って、そのままだと目が細かくて水の抜けが悪いのですが、それをバークを入れることで団粒構造の土に変えます。
団粒、粒が団結する…はい、土がある程度まとまってくれる。そして、まとまり同士の間に水や根が通っていきます。
適度な保水性や透水性を高めたりする効果があります。
パーライト
粒状で多孔質の物質で、種類にもよりますが通気性・排水性を主に向上させたり、微生物の活性化させます。
これもまた、入れすぎると弊害があったり、植物によって保水性が高い土壌を好むものがいたりと、状況によって適切な処置が変わる難しい作業です。
また植樹する際の水のやり方にもコツがあったり…造園の世界は本当に奥が深いなと思います
構成
全体の構成はザクっと考えるのですが、実際現場に置いてみると見えてくるものがまた変わるため、大きい植栽から入れて窓の中から見たらどのように見えるかなど考えながら、小さい植栽まで構成を
順番に決めていきます。
ファサードの植樹です。石壁と緑の下草・植栽の組み合わせが互いに引き立て合うように、自然風な配置を意識しました。
悩みながら決めていった図です(笑)ですが、楽しい時間でもあります。
風景に緑が付加されていくと一気に空間が変わります。石もいろんな配置の仕方があるので悩みました…。
自動散水の設置
メインの植樹が終わったら自動散水も仕込んでいきます。いろんな部品があってこれもしんどいですが楽しい作業です。
下草・低木・芝の植樹
また、芝を張る前に全体のライティングの試算をしてみて、大体の位置を決めて配線していきます。
芝張りです。
芝も排水性が悪いとすぐに色が悪くなったり、最悪枯れてしまいます。
土壌改良を行うと、きれいな芝生がみれます。丘部分にも芝をはり自然な雰囲気をより強めていきます。
マルチングバークの種類
土の表面には化粧剤としてマルチングバーク・バークチップを。
木の皮です。
保温して、土表面の急速な乾燥を防いだり、雑草を抑制したりと効果もあります。雑木林の土みたいな雰囲気が出て良きです
3種類のバークを組み合わせて各所バランスを変えながら配置しています。
【施工後写真】
仕上がりです。
木がわいわいしています。こんな景色を家で観れるなんて…羨ましい
こだわったファサードの下草配置です。
次回は写真に写っていますウッドデッキの施工に移ります🎵
今後ともよろしくお願いします🙇♂️
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